豪雨被災「宮城県丸森町」養蚕文化伝承者たちの再起

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「山津波」――。台風19号が各地に豪雨水害をもたらした10月12日の夜、宮城県丸森町は町域全体が浸水や土石流の被災地となり、ある住民はその有様を、「山から津波が来たよう。山津波だった」と筆者に語った。

 丸森町は直前まで、宮城県一の繭生産を誇っていた。歴史ある養蚕業の文化の伝承者たちは水害でどんな経験をし、どう乗り越えようとしているのか。以前取材をし、いまは被災地となった小さな町を訪ねた。

「猫神」に守られた町

〈「猫神」をご存じだろうか。...

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