東大教授が斬る「大学入試英語の民間試験、延期ではなく理念の見直しを」

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民間試験導入は日本の若者を「英語帝国主義」の最底辺に位置付ける――阿部公彦(1/2)

 今月1日、すったもんだの迷走の果てに、2020年度から開始予定だった大学入試での英語民間試験導入の延期が決まった。だが、これで一件落着ではない。この難問山積の民間試験導入が「いずれ」実施される方針に変わりはないからだ。東京大学文学部教授の阿部公彦氏が問題の本質を斬る。

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「これからは英語の4技能(読む、書く、聞く、話す)を測ります!」という看板を掲げて始まった英語入試改革だったが、これまで運営上のトラブルや準備不足が各方面から指摘されていた。...

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