ライバルは星野源と菅田将暉!? 映画「決算!忠臣蔵」で時代劇初挑戦 岡村隆史の「野望」と「トラウマ」
「それ、なんぼ?」が口癖の大石内蔵助。四十七士は、オール関西弁……そんな異色の忠臣蔵映画「決算!忠臣蔵」(中村義洋監督・脚本)が、11月22日(金)、全国公開される。主演の堤真一さん(大石内蔵助)とともにこの映画を支えるのが、貧乏なそろばん侍・矢頭長助を演じる岡村隆史さんだ。時代劇初挑戦となる岡村さんが、小学生時代の「そろばん」悲話と、映画出演にあたっての「野望」を語った。
岡村 小学校4年生の時、親に無理やり「そろばん塾」に行かされました。そもそも算数も苦手だし嫌やったんやけど、欲しかった自転車、サイクリング車を買ってもらうかわりに行くことになったんです。隣町のそろばん塾だったので、隣町の小学生ばかりで友達もいない。ひとりぼっちで、通うのが嫌で嫌でしょうがなかった。教室に入って、どこに座るかを考えるだけで憂鬱でした。そうするうちに、たしか3千円だったと思いますが、月謝をゲームセンターで使い込んでしまったんです。お小遣いは1500円だったから穴埋めもできない。それで、月謝袋の領収印を偽造しました。割り箸を木工用ボンドでくっつけハンコの形を削り出し、赤ペンで塗りたくって押してみたけど、そんなのぜんぜん違うし、すぐ親にバレて、「どういうことや!」と。その頃、体操教室にも通っていて、そちらは大好きだったんですが、「体操もやめなさい」とやめさせられてしまいました。
――7級でそろばん教室をやめてしまった岡村さん。今回の演技のために、そろばんの先生につくことになった。
岡村 先生はすごく優しいんですが、そろばん自体が上に2つ、下に5つ玉がついている、昔のそろばんなんです。それで、つい「1、2、3、4、5」と下に5つ入れてしまって、先生にくすりと笑われる。4回通う予定でしたが、マネージャーに頼み込んで2回にまけてもらいました。そのせいか、先生は現場にも来て指導されてました。
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