「ポケモン」新作の大リストラで世界的な炎上 長期タイトルの宿命か
ゲーム「ポケットモンスター」の第1作が発売されたのは、1996年のこと。おなじみのキャラクター「ピカチュウ」を“顔”にシリーズは人気を博し、今年11月15日には第8作目となるNintendo Switch用ソフト「ポケットモンスター ソード・シールド」が発売された。が、この新作、発売前から国内外で大きな波紋を呼んでいたのだ。
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シリーズに共通する基本的なシステムは、ポケットモンスター(通称ポケモン)と呼ばれるモンスターを捕まえ、育て、そして対戦させるというもの。第1作の「ポケットモンスター 赤・緑」に登場したポケモンは全151匹。99年発売の第2作目「金・銀」ではポケモンの数は計251匹に増え、02年の3作目「ルビー・サファイア」には計386匹に……とポケモンはどんどん増えてゆき、昨年11月に発売された「Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」の時点で、じつに計809匹のポケモンが世に出ていた。
当然、今回の新作「ソード・シールド(以下、剣盾)」では、809匹+新ポケモンで遊べるものとファンは期待していたのだが……。
「『剣盾』では、81匹の新ポケモンが加わりました。ところが『剣盾』に登場するポケモンの数は、およそ400匹。ざっくり半数のポケモンが、新作では登場しないことになったのです。これまでは基本的に、過去の作品から自分のポケモンを連れてきて、新作でも一緒に旅をしたり、対戦したりすることができました。しかし『剣盾』に関しては、登場しないポケモンのデータそのものが用意されておらず、行き来ができない。完全に“リストラ”されてしまったのです」(ゲーム誌ライター)
リストラの理由について、プロデューサーの増田順一氏は、インタビューで次のように説明している。
〈グラフィックをハードの変化に適応したクオリティーにすることのほか、バトルの面でも、新たな個性を持ったポケモンを活躍させることや相性のバランス調整をすることが非常に困難になりました。今回の決断の理由にはそうした事情があり、これから先の作品ではすべてのポケモンを登場させるのは難しいという決断に至ったのです〉(19.06.13更新「ファミ通.com」より)
この“全ポケモンは登場させられない”という情報が出回ったのは、「剣盾」発売のおよそ半年前のことだった。以降、世界のポケモンファンは、自分の推しのポケモンが「剣盾」に“内定”しているか、固唾を飲んで見守ることとなった。小出しになる新作の情報紹介画像に紛れ込んでいないか、新しいグッズやキャンペーンに使われていないか、あるいは増田氏のSNSにヒントはないか……。
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