「N国」衆院選特設ページがなぜか美女だらけ…立花代表にそのワケを聞いてみた

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 党首が突然議員を辞めたかと思えば、参院埼玉補選、神奈川県海老名市長選と、立て続けに出馬。何かとお騒がせな“あの党”が、また突飛な奇策に出た。

 注目を集めているのは、「NHKから国民を守る党」の公式ホームページである。「衆院選特設ページ」というお堅いタイトルのタブをクリックすれば、そこに現れるのは美女、美女、美女……。中にはビールグラスを片手に微笑む女性もいて、どこぞのクラブかキャバクラかと見紛うほどなのだ。

 実際に、登場する女性に話を聞けば、

「ここに出ているのは、N国党の立花孝志党首の呼び掛けに応じて、次期衆院選の候補者として名乗りを上げた人たちなんですよ。党首の面接をクリアした候補者たちが掲載されているんです」

 赤絨毯を闊歩する美女センセイを拝める日が来るのか。ところが、

「もちろん、私も含めて候補者の大半は当選することなんてできませんよ」

 一体どうした了見なのか。立花氏に説明を求めれば、

「N国は衆院比例区の北関東ブロックと近畿ブロックで当選者を確保しようとしているのですが、そのためには望み薄な小選挙区にも候補者を立て、比例の票を積み増す必要があるんです。そこで北関東と近畿の79の小選挙区に1人ずつ候補者を立てる戦略なんです」

 いわば“捨て駒”扱いというワケだが、

「その代わり、彼女らには当選確率の高い市議選などで公認を出すことになっている。市議選ではデータ上でも若い女性の方が票が出ますし、女性議員の数を増やすことにもなります」

 と語る立花氏。

「現在の選挙制度は自民党のために作られたもの。こうでもしなければ我々は議席を取れません。投票総数の10分の1を取れば供託金は返ってきますし、すでに参院選で得票率2%以上を得ていますから、政党助成金の交付も受けられ丸儲け。これは、現行のままでいいのかという制度に対する挑戦でもあるのです」

 すでに100人近くの面接を終え、大半が女性候補者になる見込みだというが、

「候補者の経歴は公開せず、謎のままにしようかと。東大や早稲田を出た高学歴者もいればモデルやキャバ嬢の子もいるし、シングルマザーもいる。キャバ嬢なんて普通の若い人よりよほど政治に関心があるし、変な先入観を与えないのも面白い。今回も“下着の写真でもいいか”と聞かれオーケーをしましたし、選挙ポスターに水着で写るのだってアリですよ」

 アツい戦いになりそうだ。

週刊新潮 2019年11月15日号掲載

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