織田信成氏が監督辞任問題で女性コーチを提訴 ハラスメント被害で損害賠償を求める
民事訴訟で損害賠償を請求
フィギュア男子の五輪代表だった織田信成氏(32)が、関西大学のアイススケート部でハラスメント被害を受けたことが監督辞任の原因と明かした問題で、織田氏が同大の濱田美栄コーチ(60)に民事訴訟を提訴したことが18日、週刊新潮の取材で分かった。
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織田氏は18日の午後2時から大阪地裁の「大阪司法記者クラブ」で会見に臨んで経緯を説明、記者の質疑応答なども行われる予定だという。
母校だから当然だとはいえ、織田氏と関西大学の縁は深い。織田氏は大阪府立阿武野高校から関西大学文学部に進学。2010年にバンクーバー五輪に出場すると、11年3月に大学を卒業した。
同年4月から大学院に進み、15年に修了。最終学歴は「関西大学大学院文学研究科総合人文学専攻身体文化専修博士前期課程修了」となっている。
17年に母校スケート部の監督に就任したのだが、今年9月、関大などが退任を発表、メディアは一斉に報道した。ここでは朝日新聞の記事「織田氏が関大監督を退任 アイススケート」をご紹介しよう。
《関西大学は9日、アイススケート部の織田信成監督兼コーチが同日付で退任したと発表した。後任は未定。同大広報課の担当者は取材に対し、「他の活動が多忙で、監督業との両立が難しくなったのが理由と聞いている」と話した》
ところが織田氏は9月下旬、自身のブログに記事「関西大学アイススケート部監督辞任について」を掲載、関大の説明に異議を唱えた。
《関西大学アイススケート部監督辞任について、一部事実とは異なる報道がありましたので、自分の口から説明させて下さい》
《多忙を理由に監督を辞任したわけではなく、また関西大学との話し合いの場で「多忙で監督として十分な時間が取れない」とは一言も話していません。
辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3ヶ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです》
これに関大は9月30日、公式サイトに「織田信成さんのブログでの発信について」との反論記事を掲載した。
反論記事で関大は《指導方法をめぐって同部内で意見の相違があったことは認識しています》とし、織田氏が《7月1日に学長に対して所属事務所、弁護士が同席のもと、指導方法等に関する強い要望》が行われたことも認めた。
しかしながら、《時間をかけて複数の関係者に対してヒアリングを行ってまいりましたが、総合的にみてその要望を受け入れることは妥当ではないと判断》したと説明した。
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