畑岡奈紗「憎たらしいほど強い」昭和の大横綱・北の湖に似てる?

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 女子プロゴルファーの畑岡奈紗(20)。米ツアーを主戦場とし、世界ランキング4位の彼女は、紛れもなく“黄金世代”の旗手だが、他の同世代選手、とりわけ全英女王の渋野日向子(21)と比べると人気の面で後れを取っているように思える。

「畑岡は、昭和の大横綱“北の湖”に似てますよね」

 とツアー記者が苦笑する。

 ここで畑岡をいったん置いて、渋野の過去4勝を振り返ってみよう。

 初優勝となる今年5月の国内メジャー初戦「ワールドレディス」は韓国選手と一騎打ちとなり、1打差で渋野が辛勝した。7月の資生堂アネッサレディスでは、別の韓国選手とプレーオフの末に逆転V。ご存じ、全英女子は、最終ホールのバーディで劇的勝利を手繰り寄せ、9月のデサントレディースでは8打差から大逆転優勝を果たした。いわば“土俵際”のドラマは渋野の魅力の一つとなっている。

 一方、畑岡の国内ツアー5勝はこうだ。初Vは3年前の日本女子オープン。史上最年少の日本一だった。ちなみに、北の湖は史上最年少で横綱に昇進している。

 それはともかく、特筆すべきは2勝目から直近5勝目までの勝ち方だ。いずれも、2位に4~8打差の大差をつけた“ぶっちぎり優勝”なのだ。テレビ中継は、のっけから畑岡が首位に立っていてそのまま悠々逃げ切り、という場面ばかり。

 正直に言おう。

 強すぎて面白くない。

「北の湖は年間通算82勝の新記録を樹立するなど圧倒的強さを誇りました。貴ノ花や千代の富士といった美男力士をなぎ倒し、“憎たらしいほど強い”と言われたものです。畑岡の強さは、そんな北の湖を彷彿とさせるんです」(同)

週刊新潮 2019年11月14日号掲載

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