笠りつ子“死ね!”発言であぶり出された、女子プロゴルフ「タオル事情」

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雑な扱い

 会場の「マスターズゴルフ倶楽部」支配人が明かす。

「朝、用意したタオルが少なからずなくなるので、大会前、運営本部に、“ここ数年、タオルの数が合わなくなる。よそではどうしているのか”とお伺いを立てました。運営本部がLPGAと協議し、大会期間は朝のストレッチの時間帯だけ設置せず、プレイヤーが風呂に入る前にいつも通り置くことになったのです」

 かくなる理由で笠選手の怒り爆発とあいなった。ともあれ、入浴時でなく、ストレッチのときになくなるという。ひょっとしてよほど上等な代物なのか。

「うちに置いてあるのはごく一般的なバスタオルですよ。白の無地で、そんなに高価なものでもない。なんでなくなるのか、私らも分からないんです」(同)

 大会出場者の多くが、前年の成績でシード権を得た選手。賞金獲得ランク50位までだ。50位の賞金は2千万円前後なのでバスタオルを持ち帰るほど食い詰めてはいないはず。ほかにバスタオル泥棒でもいるのか。ある女子プロに聞いた。

「浴場の脱衣所でストレッチをするとき、床は冷たいし、素肌が床に付くのはちょっとイヤだからタオルを敷くんです。使ったら畳んで元の場所に返すか、次の選手のためにそのままにしておきますよ」

 別の女子選手に訊ねると、

「そのへんに放り投げてあったり、雑な扱いをする人もけっこういます。あとはコースから戻って、汗や濡れたゴルフ道具を拭いたりもする。それで、カバンとかに紛れ込んじゃうこともあるんです。専属トレーナーがいる人は別ですが、ストレッチのためにヨガマットや“マイタオル”を持ち歩くのも負担ですし……」

 ゴルフ場の浴場というから、女の園のようなイメージを勝手に抱いていたが、どうやら運動部の部室に近いようだ。「死ね!」発言は、そんな女子プロのタオル事情をあぶり出してくれた。

週刊新潮 2019年11月14日号掲載

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