ゴクミ似超美人女番長だった「大阪逃走女」 覚醒剤と窃盗でも逮捕歴アリ

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喪服に真っ赤な髪

 1970年に生まれた彼女は、大阪府南部の漁港に近い集落で育った。

 大阪の実家の近隣住民によると、

「近くの公立中学に通ってたわ。その時分は超のつく美人で、後藤久美子によう似ていたな。長身で痩せていてね、他の中学からわざわざ見に来る人もいたくらいや」

 もっともその美貌の一方、素行の悪さが際立っていたそうで、

「いわゆる女番長みたいな存在。金髪に染めてタバコをふかしては、先生に“おい、ワレ”と盾突くような子やった」(同)

 別の知人はこう話す。

「中学を出てからは不良仲間の男とつるんで遊びまわってた。10代のうちに男と出来てしまい、3人の子どもを産む。そのうちの一人が今回逮捕された仁ですわ。で、ろくに子育てもせず、他の男のところを転々としていた。付き合う奴はガラの悪い奴ばかり。2、3年前には葬式へ喪服に真っ赤な髪で現れて不興を買っていた」

 出会った男の影響を色濃く受けたのだろうか。犯罪に手を染めるようになる。

 捜査関係者が言う。

「過去には高級時計など貴金属の窃盗を繰り返す窃盗グループに加わって、2001年に検挙されています。被害金額も1億円を超えるほどだった。また覚醒剤による逮捕歴もあった」

 一皮むけば、犯歴の数々。逃げられた地検にも冷たい視線が注がれている。

 先の記者が続ける。

「逃亡された日、地検が発表したのが、発生から5時間後。その間、野口の逃走を地元の自治体など各所に連絡もしなかったことから、批判を浴びています」

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が指摘する。

「彼女は車で人をはねるという危険な行為で逮捕されています。つまり、逃走中に市民を巻き込む可能性があった。検察は全てを調べてから会見を開くという固定観念を持っているので発表が遅れたのでしょうが、すぐに周知すべきでした」

 こちらは“最速”での対応とはいかなかった。

週刊新潮 2019年11月14日号掲載

ワイド特集「稲妻走って『豊凶』占い」より

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