「私、失敗しないので」? 天皇即位の国民祭典で圧巻の芦田愛菜 「どんな役でも芦田プロ」というスゴみ
芦田プロ、ここにあり。天皇即位の国民祭典における芦田愛菜、その堂々たる様子には舌を巻いた大人も多かっただろう。15歳には見えないと絶賛された、聡明な言葉選びや落ち着いた話し方。一部では「芦田プロ」とも呼ばれる的確でそつのない振る舞いは、大一番の舞台でもいかんなく発揮された。かつて難関中学に合格したことで話題をさらい、その精神力と頭脳で日本中を驚かせた芦田。当時からただの子役とは一線を画す、ただならぬ雰囲気は漂わせていた。
速報羽生結弦との「105日離婚」から1年 元妻・末延麻裕子さんが胸中を告白 「大きな心を持って進んでいきたい」
さて、子役で大成するのは難しいとはよく言われる。あどけない見た目と大人顔負けの演技力というギャップで人気を得ても、年相応に顔が落ち着いてきた時に、円熟味ある演技力だけで乗り切れない。同世代の女優たちにひけをとらない美貌も維持しなくてはならないし、業界ズレしていないことを証明する素朴なトーク力やキャラも必要だ。恋愛にしたって、子役時代からのファンや世間の声を裏切らないよう、必要以上に清らかさも求められがちなのではないか。親や家族の金銭問題に巻き込まれたり、薬物などの犯罪行為に手を染めてしまうケースもある。
一方で、そんな子役イメージに縛られることに飽き飽きしてか、露出の多い写真集やヌードによって転身を図る女優もいることにはいる。でも実を結んだ例はほとんど見ない。キャリアチェンジに苦しむ子役出身者が多い中、唯一無二の立ち位置を築いたように見える芦田愛菜の特性は何だったのだろうか。
次ページ:「どの役も家なき子」と呼ばれた安達祐実と、「どの役も芦田プロ」を求められる芦田愛菜
[1/2ページ]