威圧と恫喝に専門特化すればいい味出せるのに、正義を背負わされてしまうキムタクの悲しい性
サブタイトルは「威圧おじさん、故郷へ帰る」。主人公はパリの有名店で腕をふるっていた料理人。賓客にアレルギー食材が混入した料理を提供する失態をおかし、それを口汚く咎めた官僚に暴行まで働き、逮捕される。店は閉店に追い込まれ、抱えていた借入金は同僚に背負わせてトンズラ。たまたま遭遇した女料理人から金を引っ張れると踏み、日本に帰国。昔の同僚に声をかけて、三ツ星レストランを目指すという物語。
威圧的で自己中心的、キャリアの割に年齢不詳。それでも「天才」だから許されるというのは、昭和ドラマの様式美でもある。...