元彼が“私と結婚しなかった理由”からわかった「選ばれる女」「選ばれない女」の決定的違い
戦略的な恋愛、下手すぎ
その方と私との違いを聞き、「私が結婚できない理由」のヒントを紐解いていこうと思う。
「二股していた身で言うのもなんだけど、若干の“都合のいい女”感があるのは否めなかった。けど、それよりも『結婚に向けての戦略的な恋愛』ができなさそうという片鱗は当時から感じてたよ。“机にさりげなく『ゼクシィ』を置く”みたいなあざといことはしないでいてくれるくせに、ある日突然『私のことどう思ってんのよ!!!』って爆発しそうなタイプ(笑)」
……これ。ず、図星です。過去に付き合った男性に対してことごとく「外堀を埋める」ができず、物分かりのいい女ぶった挙句突然ブチ切れて会話にもならないくらいの大げんか。適当に付き合ったわりによく見てくれてる! あなどれない!
でもさでもさ、「戦略的な女」って、一緒にいて疲れない? 今の奥さんはそのあたりどうだったの?
「戦略的すぎるわけではないけど、段階を示すのが上手な人ではあったよ。相手に子どもがいるという特殊な状況ではあったので、生活におけるわかりやすい課題があったのも、良い方に作用してはいると思うんだけど。『結婚のこと、子どものこと、ちゃんと考えなきゃ交際には進めない』と、入り口でちゃんと明言していて、僕もそれを乗り越えてもいいと思えるぐらい彼女に魅力を感じられたので踏み切りました」
わーなんだか良い話! たしかにこの「入り口問題」って、結婚したくてもできない女性のウィークポイントとしてあるあるなんだよなぁ。
「圧をかけるのが上手な人ってやっぱりいると思う。そして愚かなことに、男性ってそれぐらいしてくれないとわからないんだよね。こちらに“圧”という形だとしても、アプローチしてくるということは、それだけ真剣に悩んで将来のために動いたんだって伝わるから。こっちも彼女との未来を真剣に考えなきゃって心が動くんじゃないかな」
プレッシャー=将来を真剣に考えている、と男性は捉える……! これは全ッ然自分の中にない発想だった。
「そういえば、付き合った人たちの両親に会ったりする機会ってあった? カジュアルに相手の両親と顔を合わせたりしておくのも交際において大事だと思う」
実は私……“他人に紹介されない女”なんです。
「それはわかる(笑)。個性が強いから紹介する友達を選ぶんだよね。俺は好きだけど、この友達にはどうかな?みたいな。でもまぁそれは問題ではなくて、なぜ相手の両親に会ったほうがいいかというと、親って、息子のガールフレンドのことを認識すると、親側からもガンガンプレッシャーをかけてくるんだよね。彼女の年齢を聞かれたり、『あの子とはどうなったの? ちゃんと考えてるの?』って。これが結構効く。彼女といない時間にも彼女のことを真面目に考えるきかっけになったりするんだよ」
私自身が、親や友達に恋人を紹介するのが極端に恥ずかしくて(女の顔をしている姿を他人に見られたくないから)2人の中で完結している恋愛が圧倒的に多かった。でも、たしかに彼の人間関係の中に自分を刷り込ませることで、良くも悪くも自分の知らないところで彼の感情が動いていくことがあるというのは、学びです!
さらに、Aさんに、どうだったら私と結婚していたのかを聞いてみた。
「正直そんなつもりで付き合ってないので、そもそも『入り口』からもうない(笑)。
さっきも言ったような、溜めて溜めて急に爆発、みたいな性格は、よく話を聞くとちゃんと君なりに考えて起こした行動だと理解できたけど、結婚に向けての行動でした、と言われた男の子がどれだけ受け止めきれるかといったらわからない部分がある。
そういう複雑な性格が改善されたら『結婚したい人』のフォルダに入ったかもしれない。けど一方で、友人としてはそれが君の魅力であり面白い部分だとは思っていたから、自分と長く付き合うために改善してくれ!みたいな押し付けはできなかったし、消さないでほしい個性ではあったんだよね」
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