長渕剛の主演映画「来年1月公開予定」なのに早くも「ライブで上映中」の謎

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映画業界で孤立

「やっぱり、おかしいですよねえ」

 と、スポーツ紙の芸能担当記者が首を傾げる。

「『太陽の家』の製作発表は今年4月に行われましたが、映画業界では、配給会社の仕切りで製作発表会を開いてからクランクインするのが一般的。ですが、『太陽の家』の場合、配給会社は公表されなかったんです。芸能担当記者のあいだでは、“またトラブルになったか”と言い合っていました」

 そのトラブル遍歴は、映画業界では誰もが知る話で、

「長渕さんは、『英二』や『ウォータームーン』といった主演映画で、ベテランの監督たちと衝突して決裂しています。それで作品のクオリティが落ちるのはもちろん、配給会社の協力も満足に得られずに興行成績も散々でした。早い話、彼には映画業界で孤立してしまった過去があるわけです」

 実際のところはどうなのか。「太陽の家」の配給会社に訊ねると、

「劇場情報公開は映画によってまちまちで、遅れているわけではありません。情報解禁前というだけです」

“映画付きライブ”について「映画『太陽の家』製作委員会」に聞いても、

「長渕剛40周年プロジェクトの一環として当初からの企画となります」

 と、すべては予定通りと強調する。先の記者によると、今回、監督とのトラブルなどは聞こえていないが、

「どうしても、配給会社と揉めたりして劇場が押さえられなかったのでは、と疑ってしまいます。長渕ファンなら確実に足を運び、映画の興行的にもペイするわけですからね」

 ライブ&シネマのチケット代は1万2500円也。長渕ファンなら映画ナシでも払いそうな金額ではある。

週刊新潮 2019年10月31日号掲載

ワイド特集「転がる楕円球の行方」より

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