ジャニーズタレントの肖像権が一気に解禁 ファンは大喜びでもメディアは困惑

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写真で儲ける

 ジャニーズ事務所は、どうしてそこまで肖像権にこだわっていたのだろうか。

「もちろん、海賊版が出て来るのを恐れたということもあるでしょう。一度ネットに写真が出てしまえば、転載され、商売に使われるケースも出てきますからね。それと、ジャニーズにとって写真は、重要な商売道具だったからです。ジャニーさんが亡くなった際に、現場によく顔を出していたことが報じられていたように、もともとこの会社はコンサートやイベントを中心とする興業を重視していました。大きいものから小さいものまで含めると、年間に数百を超えるイベントを展開しています。そうしたイベントで大きな収益となるのがグッズ販売。なかでもタレントの顔写真を使ったウチワやパンフレットなどは飛ぶように売れます。しかも5人組のグループなら、5人分、全部買い占めるファンも少なくありません。この売り上げは非常に大きい。一説には、ウチワの売り上げの数パーセントは、メンバーそれぞれに分配されるとも噂されています。ともあれ、ジャニーさんはネットで顔が見られる状態になれば、グッズが売れなくなると考えて、徹底的に規制していたのでしょう」(前出・関係者)

 今になって、なぜ方針転換したのだろうか。

「規制緩和はジャニーズ事務所副社長に就任した滝沢秀明(37)によるものと言われています。やはりスマホ全盛の時代になり、タレントの人気も番組の成功も、WEBやSNSの力は無視できないですからね。元SMAPの3人がAbemaTVで話題になったことにも影響されたでしょう。会長のメリー喜多川さん(92)、社長の藤島ジュリー景子さん(53)も、亡くなったジャニー喜多川さんのやり方を踏襲しようとする中、彼が時代の流れを感じ取って、説得したのかもしれません」(同・関係者)

 YouTubeで8300万回も再生されれば、こちらの収益だってかなり上がるはずだけど……。

週刊新潮WEB取材班

2019年11月2日掲載

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