台風被害で頭を抱える「旅番組」「街歩き番組」、ロケ地変更を余儀なくされたケースも
例年10~11月となれば、紅葉が真っ盛りとなり、日本各地からの旅番組が放送されるが、今年は様子が異なるようだ。10月12日には台風19号が上陸し、関東地方や甲信地方、東北地方などに甚大な被害をもたらした。25日の大雨では千葉や福島で死者が出た――。
「旅番組など放送している場合ではない」という声があれば、「こういう時だからこそ気持ちが安らぐ旅番組が必要」との声もある。そこにはテレビ業界の苦労が垣間見える。
***
速報羽生結弦との「105日離婚」から1年 元妻・末延麻裕子さんが胸中を告白 「大きな心を持って進んでいきたい」
台風19号が上陸した12日朝、読売テレビ制作の報道番組「ウェークアップ!ぷらす」(日本テレビ系列)は、視聴者に外出しないよう呼びかけた。しかし、その後に「ぶらり途中下車の旅」(同)が始まった。鉄道会社各社が計画運休を実施する中、ひたちなか海浜鉄道とJR常磐線の旅を、いつも通り放送したのだ。
また、19日の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS)では、“フリージャーナリスト”ビートたけし(72)が台風について、こうも言っていた。
「千葉は電気が止まっている。それなのにテレビ東京は『充電させて』って番組やってて、殴りたくなったよ、出川の野郎を。台風の時に充電させてって言ってスクーター乗ってきてやがるんだ、あの野郎」
民放プロデューサーは言う。
「たけしさんの発言は、出川さんにはとばっちりとしか言いようがないですね。行く先々で電動バイクの充電をお願いする『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京)が、19日の放送で舞台となったのは青森で、千葉ではなかった。たけしさんの発言には安住紳一郎アナ(46)も『収録ですから』とフォローしてましたが、収録番組の場合、仕方がないとも言えます。特に旅番組は、季節感を出すためにも、人員的にも、放送日に近いギリギリのスケジュールでロケをしています。『ぶらり途中下車』だって、計画運休がわかっても、差し替えは利かなかったと思いますよ。そもそも鉄道ありきの番組で、関東周辺のロケが多い番組ですからね」
[1/2ページ]