自民党大阪府連が破産危機 「このカネは誰が払うねん…」

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“笑いの街”大阪で、笑えない争いを繰り広げるのは自民党大阪府連の面々だ。

「10月27日に開かれる府連大会で次期会長が選任されるのですが、現会長の渡嘉敷奈緒美衆院議員を推す勢力と、反対する勢力とで真っ二つに割れていて……」

 と、取材当時の府連関係者。原因は、

「今年の4月に行われた府知事と大阪市長のダブル選なんですよ。前会長の左藤章衆院議員のもと維新に挑んだ自民党は惨敗。左藤さんは責任をとって辞任し、渡嘉敷さんに引き継いだのですが、その後、誰が発注したのか分からないチラシ代などの請求書が1千万円単位で舞い込んだ」

 無論、支払うのが筋だが、

「大阪府連は慢性的な金欠で、請求額を支払うだけの余裕がなかった。というのも、府連には、特別党費として国会議員1人当たり年間100万円を納める規定があるんですが、半分近くの議員がその党費を納めていなかったのです」

 しかも、

「渡嘉敷さんが“誰が発注したのか”と尋ねても、誰も手を挙げない。このままでは府連が破産すると、議員たちから追加の党費を集めようとしたのですが、反渡嘉敷派の議員が彼女の責任問題にすり替えて議論は紛糾。その中には当然、党費を納めていなかった連中も含まれている」

 呆れるのは、

「その反渡嘉敷派の筆頭が左藤前会長。そもそも自分が会長だった頃の選挙費用なのに、自身の責任は棚上げし、若手議員らに“次期会長選は渡嘉敷じゃまずい”なんて触れ回る始末です」

 当の左藤氏は、

「渡嘉敷さんを外せなんて言うてません。ただ、皆さんのご意見を聴くと、彼女に治められるのか不安で」

 そら、維新にも勝てまへんわな。

週刊新潮 2019年10月31日号掲載

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