千葉真一60周年パーティーに愛弟子「真田広之」「志穂美悦子」不参加のワケ

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「仕方ないよ」

 改めて千葉に事情を聞くと、まず真田については、

「あいつはいま、新作のアメリカ映画で大役が決まっちゃったみたいでね。どうにか日本に行きたいところなんだけど難しいって」

 なるほど、ハリウッドで大役となればスケジュール調整も難しかろう。では、志穂美はどうか。

「悦子はね、ご主人がツアー中はダメなんです。ご主人の仕事に全部ついていくんだから仕方ないよ」

 確かに、長渕剛は今月末からツアーをスタートさせ、パーティー当日は大阪でのライブが控える。だが、ライブに出演しない志穂美が、恩師のパーティーをソデにするのはいかがなものか。

 また、堤に至っては、

「JACの仲間が連絡を取ったとは思いますよ。疎遠とは言わないけど、彼とは会ってないもんだから」

 先の関係者が嘆息する。

「JACは“千葉が絶対”という文化。門下生がどれだけ成功しても、千葉は“師匠と弟子”の態度で接するので門下生は煙たがり、疎遠になってしまう。真田さんと志穂美さんは“売れてもギャラが上がらない”という在籍時の苦い思い出も関係しているみたいです。堤さんは退団後に自力でのし上がったという意識が強いようですしね」

 にしても、彼らに役者としての基礎を授けた恩師が千葉なのは事実。

 しかも、傘寿に60周年に50周年が重なるのだから、二度とない機会である。ご本人は不義理と感じないのか。

「いや、全然。僕はお世話になった人が来てくれればいいの。そういう人のためにやるんだから」(千葉)

 沢田研二が〈ボギー 男のやせがまん 粋に見えたよ〉と歌った「カサブランカ・ダンディ」は1979年の発売。同じ年に角川映画「戦国自衛隊」でヒットを飛ばしたボギーならぬサニーは、いまも粋な「やせがまん」を見せるのだった。

週刊新潮 2019年10月24日号掲載

ワイド特集「認知のゆがみ」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。