神戸教員いじめに沈黙の日教組 「政治的パフォーマンスに使えないいじめ」には興味ナシ

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政治的パフォーマンス

 この事件を受けて学校の信用失墜は甚だしいが、いったいだれの力を借りれば、教育現場を立て直せるのか。そうだ、日教組である。罰則が大嫌いな日教組に期待するのは、お門違いだろうか。しかし、兵庫県以上に日教組の組織率が高い地域の現役教員がいう。

「いまのところ、日教組はこのいじめ問題に対して沈黙というか、なにもしていません。でも神戸のほかにも、教員間のいじめや上下関係に悩んでいる教師は大勢います。“神戸でこんなことがありましたが、悩んでいる人がいれば安心して相談してください”とアナウンスしてもいいはずです。教師はいま残業代もなく夜遅くまで働いて、土日出勤もザラ。鬱憤を晴らしたい気持ちは私にもわかります。だからこそ日教組の出番でしょう。“風通しのよい職場にしよう”と、最大の労働組合が主張しなくて、どこが主張するんですか」

 前出の森口氏に、

「日教組は、外国人児童や性的マイノリティがいじめられたといった、政治が絡む案件にしか興味がない組織で、政治的パフォーマンスに使えないいじめには関わる気がないのです」

 などと批判されないためにも、いまこそ職場環境の改善に取り組んではどうだろう。そんなことをすると、組合員から「仕事を増やすな」と苦情が出るのか。

週刊新潮 2019年10月24日号掲載

特集「なぜ沈黙するのか…『小学校イジメ教諭』で今こそ頑張る時だろう『日教組』」より

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