リーチマイケルにラム肉、堀江翔太にアレルギー対策…ラグビー日本代表・妻たちのW杯

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遅延アレルギー

 他方、スクラムを最前列で組んだり、ラインアウト(サッカーで言うスローイン)でボールを投げ入れたりする堀江翔太(33)は、リーチと共にチームの精神的支柱である。ドレッドヘアがトレードマークで、小・中学校の同級生である妻・友加里さん(33)と愛娘らが「ケガをしませんように」と5時間かけて編み上げてくれるという。

 その友加里さんの手記によると、

〈30歳を過ぎて体の変化を感じて遅延アレルギー(食物過敏)の検査をしました。卵、小麦、牛乳、パンは食べられない。だから玄米、みそ汁、メインはお魚か鶏肉。お酒はテキーラだけ。胃にもたれるから揚げ物もNG。体に合う食事でパフォーマンスにつなげる努力をしてます〉(9月21日付「スポーツ報知」)

 細かく気を配る必要があるだけに家計は圧迫されたようで、

〈家計ですか? 大変ですよ!(笑い)。今はちょっと上がったかな。(代表の)日当が2千円だったこともあって〉(同前)

 などと、振り返っている。

 妻の手料理というわけではないが、番外編でトンガ出身の中島イシレリ(30)を紹介しておきたい。W杯前に髪とヒゲを金色に染めた彼は試合終盤に出場、スクラムでは最前列に位置し、ボールを持てば、120キロの体躯で突進し、敵陣を粉砕する。関係者によると、

「ハンバーガーや中トロなど何でもどんどん口に放り込む。最も重い時で体重は150キロを超えていたようです。15年に神戸製鋼へ移籍するにあたり、大好物のケンタッキーフライドチキンをやめるなどし、約30キロの減量に成功しました」

 かたや20キロ増で、こなた30キロ減。神戸には単身赴任で、鶏肉を買って自炊してはいるものの、「自炊に飽きたり諦めた時はケンタッキー」なのだとか。

週刊新潮 2019年10月24日号掲載

特集「『ラグビー日本代表』に勝ち飯を捧げる『妻たちのW杯』」より

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