台風19号・多摩川氾濫で唯一の死者 娘さんが語る「ペット4匹も父と一緒に死んでしまいました…」
なぜ私は生き残り、彼は死んでしまったのか――。戦争や災害の難を逃れた「生者」は、「死者」との紙一重の差を前にして深いトラウマに囚(とら)われる。生と死を分ける、髪の毛1本ほどの僅かな違い。台風19号による被害者にも、生死の境のドラマが存在していた。
「私は(台風が直撃した今月12日の)前の日から友だちの家に避難していたんですが、父は仕事に出掛けていたので一緒には行きませんでした。それで12日の20時頃、電話で『こっちは水きてないよ。お父さんのほうは大丈夫?』と訊(き)いたら、『大丈夫、大丈夫』と言っていたのですが……」
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