ファンの期待を裏切った「コスパが悪い選手」は誰だ!【パ・リーグ編】
外野手では…
外野手ではソフトバンク・柳田悠岐(5億7000万円)がリーグでナンバーワンのコスパが悪い選手と断言できる。日本球界野手1位の高年俸でわずか38試合出場(打率.289、7本塁打、23打点)は、左膝裏肉離れで長期離脱があったとはいえ、容認できる成績ではない。
ソフトバンクでは中村晃(2億4000万円)も44試合出場で打率.245、3本塁打、11打点と、褒められる成績ではない。開幕前に自律神経失調症を公表し、6月の一軍初昇格後も腰痛で再離脱とコンディション不良に泣いた。
本塁打王に輝いたこともあるオリックス・T−岡田(1億2000万円)も20試合出場、打率.120 、1本塁打、2打点と一軍定着後、自己ワーストのシーズンに終わった。まだ31歳の和製大砲は、今季が3年契約最終年で海外FA権を保有しているため移籍も噂されたが「ファンの期待に答えなければいけない」と、残留を表明した。
今季のパ・リーグは、各ポジションでソフトバンク勢のコスパの悪さが目立つ。開幕前はダントツの優勝候補に挙げられながら、レギュラーシーズン2位で終わったのも納得と言える。とはいえ、ここに挙げられた選手がポストシーズンで活躍し、チームは3年連続日本シリーズ進出を果たしている。そうした事実を見ると、選手のコストパフォーマンスというものは、必ずしもレギュラーシーズンの成績だけで考えるべきではないのかもしれない。
()内は今季の推定年俸。宝島社『プロ野球選手データ名鑑2019』による
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