岡本夏生とふかわりょうが泥沼の“1円訴訟” 3年半前の大ゲンカはまだ続いていた
ふかわ側も岡本を告訴
この“公然ワイセツセクハラ”という訴えが、その後の岡本による刑事告訴や民事訴訟の核心部分だ。芸能担当記者が解説する。
「イベントは約300人の観客が集まり、序盤のトークは順調だったようです。しかし岡本さんが前回のイベントで販売されたポスターの売上から、自分の取り分が払われていないと訴えたところ、ふかわさんが岡本さんを押し倒し、3回にわたって1分間近く、“口封じ”のキスをしたそうです。他にも、ふかわさんは岡本さんについて『こういう人間を(註:テレビ業界は)誰も使わない、誰も見向きもしない。誰も使いようのない食材を4年半、毎週、毎週料理にしてお茶の間に提供していたのがMX、そして「5時に夢中!」』などと揶揄したことも明らかになっています」
シャレなのか、シャレにならないのか――その判断は、客観的な視点を持つ観客でも難しい。しかしながら、岡本が「シャレにならない」と判断したのは間違いないようだ。
「岡本さんは記事が出て数か月後の10月、ふかわさんに対して強制わいせつや名誉毀損罪などで刑事告訴に踏み切りました。これに対し、ふかわさんは岡本さんがブログに『公然ワイセツセクハラ』、『口封じの羽交い絞め、窒息死ギリギリの接吻で、このイベントの金の流れを全力でごまかした』などと記述したことを名誉毀損だとして、逆に岡本さんを刑事告訴しました」(同)
ところが昨年12月、地検は不起訴の判断を下す。岡本は不服として、少なくとも名誉毀損については検察審査会に申し立てを行うが、今年4月に不起訴相当の議決が出た。
「これと並行し、岡本さんは4月に民事で弁護士を立てない本人訴訟を行いました。訴えの内容は刑事と同じ、ふかわさんによる強制わいせつと名誉毀損の被害を訴えたものです。これを受け、ふかわさんも岡本さんのブログが名誉毀損にあたるとして同じように民事訴訟を提起しました。ちなみに民事訴訟で、ふかさんは3回にわたってキスをしたことは認めています。ただし、キスは『岡本の意に反するものではなく』、『性的に辱める意図などもなかった』などと主張しています」(同)
ちなみに民事の初公判は6月27日に開かれたのだが、岡本もふかわも請求する慰謝料が珍しい金額になっているという。
「岡本さんの訴状には、自身が被った精神的被害は甚大であり、『慰謝料は1000万円を下回る事はない』としながらも、『金銭的な請求を行うことは本意ではなく、請求額は1円にとどめる』などと主張しています。一方のふかわさん側も『精神的苦痛を慰謝するに足りる金額は1000万円を下らない』としながらも、『金銭的請求を行うことは本意ではないため、請求額は1円とする』などと似たような主張を繰り広げています。お二人にとってはカネの問題ではなく、意地とプライドの問題なのでしょう。とはいえ、だからこそ芸能界からは『普通に仲直りできないのか』、『いい年をした男と女が何をやっている』という半ば呆れ気味の声が出つつあるのは事実です」(同)
双方に取材を申し込むと、どちらからも回答があった。最初は、ふかわが所属するワタナベエンターテイメントから送られた文書コメントの全文を掲載する。
《お問い合わせいただきました件について回答させていただきます。
本件は、ふかわりょうと岡本夏生氏が、平成28年4月に「ふかわと夏生のガチンコ・スプリング~ガチハル!~」というイベントに出演した際に、両者の間に発生したトラブルを原因とするものです。
本件について、岡本夏生氏はふかわりょうを平成28年10月に刑事告訴し、同月、ふかわりょうも岡本夏生氏を刑事告訴しておりましたが、捜査機関による適切な捜査の結果、最終的に双方の告訴事件とも不起訴処分となりました。
この処分内容に不服だった岡本夏生氏は、検察審査会に対して不服申し立てを行いましたが、平成31年4月10日、検察官の判断と同様、不起訴処分相当とする議決がなされました。
これら一連の処分内容に不服だった岡本夏生氏は、今度は民事訴訟に場を変えて、本件についてふかわりょうに対し民事訴訟を提起しました。ふかわりょうとしてもこれに断固として対応すべく、岡本夏生氏に対し民事訴訟を提起しており、現在2つの民事事件が東京地方裁判所に係属している状況です。
上記の通り、本件については既に捜査権限を有する捜査機関による適切な捜査の結果、検察官が不起訴処分という最終判断を下しており、検察審査会もこれと同じ判断を行っております。現在の民事訴訟は、既に刑事事件にて決着がついた事件についての紛争の実質的な蒸し返しであり、民事訴訟においても、刑事事件と同様、当方の主張通り裁判所による適切な判断がなされるものと確信しております。
その他の詳細については、現在相手方と紛争中ということもあり、回答を差し控えさせていただきます》
一方の岡本に電話で取材を依頼すると、丁寧な口調でデイリー新潮の取材主旨などを確認した後、口頭で次のような回答があった。
「今は真剣に裁判をやっている最中なので、特にお答えすることはございません」
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