松坂大輔の不可解「中日退団」「西武移籍」 実はトホホな三方一両得

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 松坂大輔(39)が中日を退団することが決まった。

「球団が残留を申し入れたにもかかわらず、自ら“自由契約”を申し出た。表面上は、不可解極まりない退団なのですが……」

 とスポーツ紙デスクが語る。

「自分を拾ってくれた森繁和シニアディレクターとデニー友利編成部国際担当が退団したから、“僕もいちゃいけないな”と思ったんだとか。傍目にはお涙頂戴ですが、舞台裏を知っているとむしろ喜劇ですよ」

 どういうことか。

「もう行き先が決まってるんですよ。退団前に他球団と交渉することは厳禁なので、当事者は絶対に認めないし、我々マスコミも書けないんですけどね」

 気になる“行き先”は、彼の古巣である西武だ。

「今季合計6イニングしか登板していない松坂を戦力として考える球団なんてありません。西武も然り。ただ、西武であれば“商品価値”が生まれます」

 つまり、“引退興行”が打てるというのだ。

 たしかに、松坂が中日で選手生命を全うすれば中日はそれで一儲けできる。それ目当てで松坂を獲得したふしすらある。だが、中日より西武のユニホームで引退セレモニーをした方がはるかに経済効果は高まるだろう。イメージアップという面でも、西武にとっても、松坂自身にとってもウィンウィンだ。

 そして、コケにされたかに見える中日も、実はほくそ笑んでいるのだとか。

「5月、故障で練習を休んでいる間にゴルフに興じる姿をフライデーされましたよね。戦力にならない上、後輩たちの悪いお手本になっているわけですから、本音ではお払い箱にしたい。でも、大物だからクビにできない。そこへ、松坂から出たいと言ってくれたのですから、むしろ胸を撫で下ろしてますよ」

 トホホな三方一両得。

週刊新潮 2019年10月17日号掲載

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