退職金浮かれ? 家族のせい? 老後破綻する6つのパターン
老後破綻の原因をつくるのは家族かもしれない
吉田さん:ほかに老後破綻を防ぐ方法はあるのでしょうか?
山本先生:そうですね、子どもの教育資金は聖域と言われますが、教育費につぎ込んで老後破綻したら子どもに負担、迷惑をかけてしまいます。教育費の予算を決めてはみ出ないように、子どもにも理解を求めましょう。将来、子どもさんがなんらかの理由、状況で働けなくなって家に引きこもったりすると、年金頼みのかなり苦しい家計になります。今から独立心を養ってもらいたいですね。
吉田さん:子どもをずっと養うのは、ほんとうに御免被りたいですね…! むしろ養ってもらいたいくらいだ!
山本先生:吉田さんも、お子さんの負担にならないように計画してくださいね。お子さんが結婚されて新居を購入するというときも、住宅資金援助も家計から出せる金額はここまでとルールを決めておくとよいでしょう。お子さんが2人いらっしゃるので、どちらか一方だけに援助したら後々揉めることになりますし。同じように、親御さんの介護も、費用は親にできるだけ負担してもらうなど話し合っておくとよいでしょう。
吉田さん:家族といえども自立して、甘え合わないということが大事だと。私は親の介護が近づいてきたので、介護費のことも知りたいです! 介護破綻って怖いなぁ…。
山本先生:そうですね、次の機会に介護のことはじっくり話しましょう!
〈今日の学び〉
・老後破綻のパターンを知り、自分に当てはまりそうなものについて対策を考える。
・ねんきんネットで自分の年金額を調べ、生活レベルをイメージする。
・退職金をもらったらどうするか? 推定額と生涯予算計画を立てる。
・家族といえどもお金で甘えない。迷惑はかけないという意識を持つ。
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