御嶽海がギャラめぐり出羽海部屋と「ごっつぁんトラブル」で名物ママも困惑

スポーツ

  • ブックマーク

確信犯?

 事が起きたのは、2年前の6月。長野市内の運動場で「わんぱく相撲長野場所」が行われ、そこに呼ばれたのが御嶽海だった。

 主催した「南長野JC」のメンバーが言うには、

「地元ですので御嶽海さんをぜひ、と(所属の)出羽海部屋にお願いしたんです。すると二つ返事でOKが出た。ギャラは20万円で、親方の口座に振り込む約束になっていました」

 当日は、当時小結だった彼の人気も手伝って、例年の1・5倍以上の出場応募が集まる大盛況だったという。

「イベントが終わった後、関取がギャラを取りに来た。親方に振り込む、と伝えると、“いや、聞いてないです。直接もらえるって聞きました”と言う。おかしいな、と思いましたが、親方との間でそういう話になったんだろうと思って、急遽、会員の一人がポケットマネーで20万円工面して現金で渡したんです」(同)

 が、数日後、メンバーは再び困惑することになる。

「親方から電話があって、“口座にギャラが振り込まれていないがどういうことか”と聞かれたんです。で、顛末を話すと“それはまずい。本人に言って返却させるから、もう一度振り込んでくれないか”と。“本人が勝手な行動を取ってしまい、申し訳ない”と謝罪もありました」(同)

 関取の“勇み足”だったか。結局、御嶽海に払ったギャラについては、その2~3カ月後にようやく代理と称する人物が訪れ、直接現金で“返却”されたのだという。

 御嶽海の後援会幹部に聞いても、

「その件で部屋との間にいざこざがあったのは事実ですよ。本人にしてみれば、中を抜かれるのが嫌で親方に間に入ってほしくなかったんでしょ。確信犯だった? まあそうだね……」

 と言葉少なに認めるのだ。

 いかにも大相撲の世界にありがちな「ごっつぁんトラブル」。金も返したし、2年も前の旧聞ではあるけれど、まあ、これが蒸し返されること自体、それだけ“重い存在”になってしまったと言えるだろうか。

 最愛の母・マルガリータさんにも伺ってみると、

「そんな話知らないわ、ママは。すごくビックリ」

 とショックを隠し切れない様子。

「本当なら息子に言っとかなきゃいけないですね。きちんと教えなきゃいけないですね、これは。でも、最近は全然私の電話にも出てくれないんですよ。帰るのも出来ないって。忙しくて。“優勝おめでと”ってメールしても“ありがと”って返ってくるくらいで……」

“お叱り”はあるのか。

 関脇、ママにあんまり心配かけないでね。

週刊新潮 2019年10月10日号掲載

ワイド特集「天下の秋の大番狂わせ」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。