籠池夫妻長男が明かす壮絶親子ゲンカの真相「両親に目を覚ましてほしい」

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“森友問題”から早2年半。逮捕者や自殺者まで出したこの騒動に新たな動きである。9月26日、籠池泰典・諄子夫妻の長男である佳茂(よししげ)氏が『籠池家を囲むこんな人たち』を出版したのだ。

 在阪記者によれば、

「佳茂さんは、騒動に安倍総理夫妻は無関係だと主張し、朝日新聞など多くのマスコミが真実を捻じ曲げて報道したと批判。一方、籠池夫妻は、今や完全な反安倍陣営。右派と左派がそれぞれ息子と両親を担ぎ、代理戦争の様相を呈している」

 著者の佳茂氏本人に出版の経緯を尋ねてみれば、

「今年の5月に大阪地裁で、件(くだん)の土地に埋設物が存在したという認定がなされ、騒動の本質であった“土地の不当値引き疑惑”が晴れた。これで筆を執ろうという思いを強くしたんです」

 さらに、

「両親は左派に囲まれ、イデオロギー闘争の道具にされてしまっている。その両親に目を醒ましてほしいというのが一番の思いです」

 両親とは7月の参院選終盤に顔を合わせたといい、

「投票日の前日、秋葉原で行われた安倍総理の演説中に会ったんです。両親は反安倍コールを繰り返すデモ隊と連携しており、声をかけても“お前は裏切り者だ”と言われるばかりでした」

 何とも壮絶な親子喧嘩である。

 騒動後、木こりに転職したことも話題になったが、

「給与の未払いなどがあって昨年の2月に退職。それ以降は知人の伝手(つて)でアルバイトなどもしていましたが、騒動の影響で就職活動もしづらい状況に。私は犯罪者じゃないのに、この本を犯罪コーナーに置く書店もありました。騒動をいつまでも引きずるわけにはいきませんから、本書の執筆によって少しでも誤解が解ければと思ったのです」

 息子の思いは通じるか。

週刊新潮 2019年10月10日号掲載

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