キャバクラ嬢に学ぶ仕事術 入店から半年、週1出勤でナンバーワンになれた理由

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出勤曜日を固定して効率よく集客

 あくまで業務上やるべきことをやっただけというユミさん。周りのやる気のなさが、彼女の“真面目ぶり”を引き立てることとなったようだ。

「私は水商売ですが、どんな職業でも、真っ当に頑張れば誰かが認めてくれるものなんだって思いましたね。店長やボーイさんが私の仕事ぶりを信頼してくれてからは、羽振りの良いお客さんの卓に頻繁につけてくれるようになりました。最初は特別なこともせず、気付いたら手にしていた信頼でしたが、勢いに乗ってきてからは、少ない出勤日でも売り上げを上げる方法を試行錯誤するようになりました」

 試行錯誤とは、一体なんなのか。失礼ながら、やはり“枕営業”? 筆者が無礼ながらも質問をぶつけると、ユミさんは明るい声でこう答えてくれた。

「枕は一切していませんよ。でもひとりだけ“いいな”と思って関係しちゃったお客さんはいますけど、その人は今“カレシ”になって“お客さん”じゃなくなったから、ノーカウントです(笑)」

 ユミさんが売り上げを伸ばした秘訣とは、タイムマネジメントを徹底し、出勤の曜日を限定させたことだという。

「お客さんに『ユミの出勤日は毎週土曜日だけ』と覚えてもらうと、その日に自分のお客さんが集まってくれます。当然、場内指名より本指名のほうが売り上げは良いので、出勤した日は指名が途切れないよう、自分の客を呼ぶようにしているんです。その際、お客さんの来店タイミングが被らないように時間調整をして呼ぶことも大切です」

 一般的なフリー指名だけを狙う嬢では、売り上げがゼロという日もあるため、彼女は最小限の出勤でいかに効率よく稼ぐか緻密な戦略を立て、客の来店時間を“マネジメント”しているのだ。

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