宮城学院女子大学で「トランスジェンダー学生」受け入れ、学長語る現場の苦悩
直訳すれば「性別を乗り越える」ということになろう。先頃、「トランスジェンダー」学生の受け入れを表明したのは宮城学院女子大である。この決断に賛辞の声が上がる一方、現場には「乗り越え」なくてはならない課題が山積していた。
では、明治19年に創立された宮城女学校を前身とする歴史ある女子大は、なぜ今回の発表に至ったのか。
平川新(あらた)学長に尋ねると、
「そもそもの発端は、“トランスジェンダーの学生の入学を女子大として検討すべきではないか”という学内の教員からの提案でした。...