渋野日向子は「外国人キラー」? ルーキーイヤーでツアー獲得賞金1億円突破
愛知県の新南愛知CCで行われたデサントレディース東海クラシック(優勝賞金1440万円)で渋野日向子(20)が優勝した。ルーキーイヤーでのツアー獲得賞金1億円突破は宮里藍以来2人目の快挙。かの全英女子オープンにおける優勝賞金7200万円は含まれていないのだから驚きだ。
全英など過去3勝はいずれも最終日最終組での痺れる展開だったが、今回は最終日8打差20位からの大逆転。新たな勝ちパターンでギャラリーを沸かせたが、
「彼女が挙げた4勝はいずれも“外国勢を倒した”という共通点があります」
とゴルフ記者が語る。
「初優勝のワールドレディスサロンパス杯は、例年世界的ゴルファーを招待していて、今年は昨年度全英覇者のジョージア・ホールを招いていました。試合をリードしたのは、昨季韓国ツアー賞金ランク2位のペ・ソンウで、3日目に渋野が追いつき競り勝った試合でした」
2勝目の資生堂アネッサレディスも、2017年度国内賞金ランク2位のイ・ミニョンをプレーオフの末に撃破。3勝目の全英は渋野の方が“外人”だが、大和撫子が勝った構図は同じだ。
今大会も、元世界ランク1位の申ジエが最終日首位発進。イ・ミニョン、国内16勝のテレサ・ルーがそれに続いた。百戦錬磨の猛者たちによる最終組。そこから数えて7組前、時間にして70分前にティオフした渋野に勝ち目なんてないと誰もが思っていたが、
「渋野は8バーディノーボギーの快進撃でホールアウト。するとその直後からにわかに強風が吹き始めたのです。そのせいで上位陣のスコアが伸び悩み、渋野に勝利が転がり込んだわけ」
まさに、神風である。
「渋野の次なる目標は史上最年少賞金女王。1位の申ジエに約1千万円差まで詰め寄りました」
天をも味方につける“外人キラー”に期待。