「ウーバーイーツ」の知られざる労働実態 労組結成の動きについて配達員に聞くと…

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「距離の計算がおかしい」「突然アカウントを停止された」「評価制度が不透明」「急に仕事がこなくなった」「事故のときどうなるか心配」……。これらは労組結成に向けて動き始めた、「ウーバーイーツユニオン準備会」のポスターに躍る文言だ。しばしばウーバーイーツは、ブラックな労働環境が問題視されるが、現役の配達員はどう感じているのだろうか。

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アメリカ発のフードデリバリーサービス「ウーバーイーツ」が日本に上陸して、およそ3年。当初、東京で約150軒だった提携飲食店は、今年2019年6月に1万軒を突破した。

 ウーバーイーツとは、一言でいえば“出前代行サービス”。客が専用アプリで飲食店に出前を注文すると、店の付近にいる自転車やバイクに乗った配達員に注文が飛ぶ仕組みとなっており、店から食事を受け取った配達員が注文客のところまで届けてくれるというサービスだ。

 東京を皮切りに大阪・京都・名古屋・福岡など拠点を拡大し、いまや全国で配達員は1万5千人以上いるといわれている。

 このサービスでは、配達員はシフト制ではなく、好きな時間に働けるという大きなメリットがある。空いた時間に副収入を得ることができ、給与は週払い、必要書類さえあれば面接不要という手軽さもウケているようだ。

 しかし、今年6月には、そんな自由な働き方を売りにするウーバーイーツで、労組結成の動きが出ていると報じられた。基本的に、ウーバー配達員は個人事業主として雇われるため、万が一、事故を起こした場合でも、配達先の相手と商品には補償があるが、配達員自身にはない。労災や雇用保険の対象外となっており、怪我の治療費などは自己負担しなければならない。

 中にはひき逃げ被害に遭いながらも、なんの補償も受けられず泣き寝入りせざるをえない人もいるという。実際に働く人々は、ウーバーイーツのビジネスモデルをどう感じているのか。

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