京アニ放火殺人 警察はなぜ被害者実名報道を決断したのか 元警察官僚、古野まほろ氏が分析

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 7月に起きた京都アニメーションの放火殺人事件。京都府警は事件から40日後に犠牲者35人全員の実名を公表した。異例づくめの公表までの経緯から、様々な憶測も流れる本件について、元警察官僚で作家の古野まほろ氏に話を聞いた。

――結局、今般の実名報道については、何が難しかったのか。

「本質的には、(1)被害者の方・被害者遺族の方の権利利益と、(2)メディアの権利利益という、対立する2つのことがらについて、京都府警察が最終ジャッジの役割を果たさなければならなかったことだ。...

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