レストランでテイクアウトは8%? コンビニのイートインは10%? 「軽減税率」で現場から困惑の声
ディズニーランドの「食べ歩き」は
他に、ピザなどの宅配や出前は8%で、出張先で調理などのサービスが発生するケータリングは10%。とても理解できない区分けがこうした理屈から導きだされているのである。先の秋葉社長は、
「悩みのタネは店舗の隣に設けているフリースペースです。ここはお客さんに一休みしてもらうために設けた場所ですが、買った商品をそこで食べているからといって“消費税が10%になるから追加で払ってね”なんて言えないでしょう。そんなことしたらお客さんとの関係がぎくしゃくします」
さらに混乱は庶民の味方、スーパーに限らず、「夢の国」にまで及ぶ。
経済部デスクが言う。
「いま、対応に苦慮しているのが遊園地です。遊園地内での売店でスナックなどを購入した場合、その売店が管理する座席で食べると外食扱いで10%。食べ歩きをした場合はテイクアウトとなるので、軽減税率が適用されるのです」
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの広報に聞くと、
「お客様に不公平感を与えてしまわないように取り組んでまいりますが、対応は決まっておらず、お伝えすることができません」
まさか、ミッキーマウスも困惑しているのだろうか。
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