「小泉進次郎」に多くの疑問符 原発発言はポピュリズム、山本太郎氏に売られたケンカは
「山本太郎」に売られたケンカ
さらに小泉氏には、他にもその真意を質(ただ)したいことがある。そもそも、なぜ今回「安倍内閣」に入閣したのか。昨年秋の自民党総裁選時、彼は安倍総理の政権運営を念頭に、
「率直におかしい」
などと評して、石破茂元地方創生相に投票した。しかも、彼が支持した石破氏は依然「在野」を貫いているのに、その石破氏を「置き去り」に入閣した道理は果たして奈辺にあるのだろうか。
また育休についても、入閣前に「育休宣言」とも取れる発言をしておきながら、入閣後には、
「(育休を)検討していますと言っただけで、賛否両論を含めて騒ぎになるということが、日本って堅いね。古いね」
こう煙に巻いた。
こちらの気を引いておいて突き放す。男女関係における「ツンデレ」を髣髴(ほうふつ)とさせるが、責任を伴う大臣になった以上、恋愛テクニックにも似た、有権者の歓心を買うためだけのツンデレは、そろそろお止めいただいたほうがよろしいのではないだろうか。
なお、この政界きってのスターに、こちらは政界きってのトリックスターである山本太郎・れいわ新選組代表が、こうケンカを吹っかけている。
〈例えば、小泉進次郎さんの選挙区(神奈川11区)で私が立候補するという選択肢もありますよね〉(「文藝春秋」10月号)
神奈川県政関係者が振り返る。
「かつて進次郎さんの対抗馬として立候補した横粂勝仁(よこくめかつひと)さんが、地元のお祭り会場で進次郎さんに挨拶しようとして無視され、話題になったことがありました」
世間受けする発信は得意でも、都合の悪い直接対決からは逃げる傾向が見られる小泉氏。山本氏が本当にケンカを仕掛けてきた場合、彼はどう対処するのだろうか――。
以上が、小泉氏に対し、有権者に代わって本誌(「週刊新潮」)が行う「代表質問」である。
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