そんな韓国が大好きです(KAZUYA)
「韓国なんていらない」
「週刊ポスト」がそんなタイトルの特集を掲載し、作家の深沢潮さんが「差別扇動である」ことを理由に同誌での連載をやめると宣言。話題が広がりました。
特集の中にある「怒りを抑えられない『韓国人という病理』」との記事について小学館は「配慮に欠けた」と謝罪しています。確かに、「要らない」というタイトルは行き過ぎだったかもしれません。ただ、記事を読むと、韓国の大韓神経精神医学会が発表したレポートから「韓国成人の半分以上が憤怒調節に困難を感じており、10人に1人は治療が必要なほどの高危険群である」との内容を報じた韓国紙「中央日報」が元ネタになっているのです。
他の記事では観光の面でアメリカ人や中国人に比べて韓国人旅行者は3分の1程度しかお金を使わないとか、“輸出依存”の韓流グループは日本市場がないと食べていけないとか……それらは事実でしょう。
ただのデータや事実を書くだけで「差別を扇動する」とされたならおかしな話です。いくら抑え込もうとしても、事実は事実です。小学館は事実誤認や明らかなフェイクニュースを書いていたのなら謝罪も必要だったでしょうが、今回の記事に関しては表現の自由の範囲内だと思いますし、謝罪までする必要はなかったのではないでしょうか。
表現の自由を持ち出したのは他でもありません。芸術と称して天皇の写真を燃やしたり、慰安婦像のプロパガンダをやるのはオッケーなのに、事実に基づいて「韓国なんて要らない」と評論を書くのはダメという感覚が理解不能です。散々表現の自由だと、あいちトリエンナーレの展示を擁護していた左派の連中が、現在週刊ポストを叩き、「回収しろ」とか「廃刊だ」などと抜かしているのなら滑稽でしかありません。見事なダブルスタンダード。
左派は何故か韓国“だけ”に意味不明の優しさを見せます。「韓国なんて要らない」の対象を「アメリカ」に変えたら、彼らは同じように差別扇動だから連載をやめると言うのでしょうか? いや、まず言わないでしょう。むしろあっち界隈はアメリカが大嫌いなので、喜んで拡散に励む姿を想像してしまいます。
ネットにおいては最近韓国に対する見方も変化しているように感じます。いわゆる徴用工問題、輸出管理厳格化、GSOMIA破棄など日韓の対立が過熱している中で、連日ぶっ飛んだ斜め上の反応を示し続ける韓国は、もはや怒りよりも(ないわけではない)、「またアホやっているな」という笑いのコンテンツと化しています。むしろ笑いとして見ないと疲れるだけでしょう。
長い目で見て本当に重要なのは、米中貿易戦争による世界経済の不安定化や、消費増税強行による国内景気の低迷です。
しかし、本当に重要なことは我々の生活に影響をもたらすのに、ジワジワと進行するので派手さはありません。一方で韓国の話題は単純でわかりやすくぶっ飛んでいるから華があります。面白いんだけど馬鹿馬鹿しいから放っておきたい。だけどつい気になってしまう……そんな韓国が大好きです。