小室圭さん母が信仰の新興宗教信者「“脱会したら罰が当たるぞ”と脅されてきた人生」
カネと女と事件
文化庁が、「神道、仏教、キリスト教いずれにも属さない諸教の系統」と規定するこの教団は目下、横浜市の総本部に12の施設、北海道から鹿児島まで計35の支部、湯河原には立派な温泉宿泊施設まで所有する。銭湯の主人の立身出世物語にしては出来過ぎた中身だが、公称80万の信者を誇るまでになるには、カネと女と事件という蹉跌があった。
例えば、75年のピンク教祖事件。フロでのぼせてピンク、ではなく教祖と幹部が絡んだ猥褻事案で、〈新興宗教の“ピンク幹部”女性入信させ乱暴〉(同年7月2日付神奈川新聞)と見出しが躍る。他の報道も合わせると中身は……教会幹部の男が、自身が入信させた20代の女性信者に、「婦人科の道を広くしないと腹の毒が出ない」などと言って、何のことはない、彼女の下半身を弄んだ。そのうち男の“神棒”は収まりがつかなくなり、「私のなすことは神のお告げ」と、“神棒”を“婦人科の道”に押し込んだ。あろうことか彼女は妊娠。男は流産させようと監禁して腹部を押すなどした。その後、彼女は教祖に弟子の不祥事を直訴するも、逆に「ヒステリーを起こしている。下腹部も弱っているので治療してやる」と、「大人のおもちゃ」で“婦人科の道”を籠絡したとされる。結果、幹部・教祖共に不法監禁等で検察庁へ送検された(不起訴処分)。
87年に藤沢市で起こったバラバラ殺人事件は、ホラー映画の作り手さえ青ざめそうなものだ。男と女が、ミュージシャンの男を殺して死体を解体。鋸(のこぎり)で胴体から頭を切断し、腹部を切開して内臓を取り出す。その内臓は塩で揉んで数センチ角にして……“取り憑いた悪魔を払う”という理由での犯行だが、この3人の共通点は教会の元信者だった。当時、ワイドショーに大々的に取り上げられたものだ。
カネ絡みは、第81代の前田健治元警視総監(享年66)が当事者となったお布施トラブルだ。元総監当人も信者で、かつて本誌(「週刊新潮」)の取材に、「妻が宗教団体に入信しているのも事実です。私も(妻と)ほぼ同時期に入りました」と認めている。ことに妻はのめりこみ3千万円のお布施をし、結果、家計は火の車に。教団関係者が、
「元旦、メインの会館内の壁に、『昨年の高額お布施者リスト』が数百人規模で貼り出される。希望者に限られますが……」
と明かす通り、それは信者間の競争心を煽るのに繋がったことは否定できない。
話を元総監に戻すと、天下り先の「自動車安全運転センター」理事長を辞め、一発逆転を狙って警備会社を立ち上げたものの、官僚の商法などうまく行くはずがなかった。ちなみに電通勤務の長男は駐車違反で免許証の提示を求められたのにそのまま車を発進させようとし、道交法違反と公務執行妨害で現行犯逮捕。会社はクビ。大山ねずの命では車のお浄めは必須なのだが、車関係で祟られ過ぎなのは信心が足りなかったか。
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