錦戸亮の次は長瀬智也? 脱ジャニーズの「アーティスト志向」「アイドル活動への限界」

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「システムの限界」

 ジャニーズにとって、錦戸を失うのが痛手であることは間違いないが、

「それ以上に心配なのは『後追い』です」

 と、先のジャニーズ関係者は不安を隠さない。事実、

「バンド活動に強い思い入れがありながら、山口達也がいなくなってそれができなくなっているTOKIOの長瀬智也が、錦戸に続いて退所するのではないかと見られている。すでに退所に向けて周囲に相談を始めていますからね」

 錦戸に続き、ジャニー氏の後継者である藤島ジュリー景子氏が育てたTOKIOの長瀬まで退所、しかもいずれも「音楽」がキーワードになっての退所となってしまったら……。

「SMAP以降、アイドル像は変わりました。歌番組が減っていくなか、アイドルであっても新人時代からバラエティ番組に出演するようになり、その方法が成功を収めたんですが……」

 とした上で、アイドル評論家の中森明夫氏は「錦戸退所」をこう分析する。

「単にカッコいいだけでなく、トークもできてバラエティもこなせるアイドル像が定着した結果、30代、40代になってもアイドルを『卒業』する必要がなくなった。これはまさに、ジャニーさんが築いたシステムです。しかし、アイドルの高齢化によって、ずっとアイドルを演じることに限界を感じるタレントが出始めた。それを象徴するのが錦戸さんの退所です。つまり、ジャニーさんの作ったアイドル像自体が、限界に近付いていると言えるのではないでしょうか」

 無限大を意味する関ジャニ∞の「∞」。だが皮肉なことに、そのメンバーの退所が、カリスマが築いたシステムの有限性を証明してしまったのかもしれない。

週刊新潮 2019年9月19日号掲載

ワイド特集「人生のバランスシート」より

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