「おじさんは恋をしたい」森葉子アナ以外にも被害者続々? 「報ステ」CPのセクハラ語録

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懲戒解雇の対象

 処分が決定されるまでの背景には「古舘イズム派」VS.「変革派」の確執があったのも間違いないようだが、そもそもそれだけの原因が彼にはあった。なにしろ、森アナ以外にもセクハラの被害者は複数いて、さる女性局員によると、

「社員から学生アルバイトまで、10人以上に及んでいたようです。複数で飲むと見せかけて実は2人きりの飲み会だったという『手口』も何度かあったそうです。で、そのセクハラ語録については……“〇〇に抱きついたんだけど、嫌がられなかったから、俺はまだいける”“おじさんは恋をしたい。でも、結婚していて、なかなか恋ができない。数をいっぱい投げれば、いつか引っかかることがあるかもしれないと思ってやるんだ”とか“セックスしよう”“どんな体位でいつもしているのか”“自分は訴えるひとと訴えないひとの見分けがつくので、(セクハラ的な言動を)やっているんだ”とか」

 飲みに誘われた者の中には、現在ニュース23のメインキャスターを務める小川アナもいて、

「去年の8月5日、広島の慰霊式典の前日でした。彼女は式典の取材を希望し、そこに桐永さんがついてくることになった。アナウンサーが外に出る際には、プロデューサーが護衛を兼ねてついてくるのは珍しいことではないし、彼は広島出身でもありますから。その夜は被爆者の方たちを交えて会食したんですが、その1次会の後、小川さんに桐永さんから“これから飲みに行きませんか?”みたいな内容のLINEが入ったそうです。小川さんは嫌だったらしく、翌朝は本当に早かったので、その通り返事をして断り難を逃れたようです」(同)

 セクハラ問題に詳しい板倉由実弁護士は、

「キスは強制わいせつに当たりますから、3日間の謹慎処分では軽すぎます。これが外資系の企業だったら、懲戒解雇の対象になるはずです。仕事が出来ればセクハラをしても許される、セクハラなど大した問題ではないという空気が日本にはまだあるのでしょう。セクハラの加害者は40代半ばから多くなり、合意の上だった、被害者の女性から誘ってきたと言い訳する人が驚くほど多い。相手が自分に気があると勘違いしているのです。テレビ朝日は、福田淳一前財務事務次官の時にもセクハラを自社で放送せず問題になりましたが、その件を活かした内部的教育が不十分であるということでしょう。報道機関でこのようなセクハラが起こってしまうのですから暗澹としますよ」

 仮に桐永CPをよく知る“擁護派”の証言が正しく、「ついついその気になってしまった……」としても、同意もなくいきなり口づけまでしたのでは、やはりアウトというほかあるまい。

 専門家から指弾を受けた桐永CP「生みの親」たるテレ朝の早河会長を自宅に訪ねると、ゴルフのドライバーを手に素振り中。しかし、こちらの問いかけには一切応じることがなかったのである。

週刊新潮 2019年9月12日号掲載

特集「『報ステ』激震の『セクハラ事件』! チーフプロデューサーが『美人アナ』に口づけの代償」より

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