世界柔道圧勝・大野将平「優勝すると思って試合に臨んだので何の驚きもありません」
内村航平、萩野公介、伊調馨、そしてバドミントンのタカマツペア……リオ五輪の金メダリストたちが東京五輪に向けて苦戦するなか、この男は盤石である。
東京で行われた世界柔道男子73キロ級に出場した大野将平(27)は全て一本勝ちで楽々と優勝。最終日の男女混合団体戦決勝でもフランス人選手を秒殺で下し、日本チームの3連覇に貢献した。
異次元の強さだが、
「実は彼、発するコメントも“異次元”なんです」
と某テレビ局関係者が明かす。
「大会直前の強化合宿の囲み取材で記者に“リオ金メダリストたちが苦戦しているが?”と水を向けられると、“あいにく育った環境が環境なので。心だけは折れないで現時点もやれているなというのはあります”。講道学舎という、多くの名柔道家が輩出した厳しい道場で鍛えられたとはいえ、そこらの金メダリストとはメンタルが違うといわんばかりでした」
今大会試合後の会見でもビッグマウスは健在で、
「“優勝すると思って試合に臨んだので何の驚きもありません”。彼に敗れた銀、銅メダリストがそばにいるのにもお構いなしです」
傲岸不遜にも聞こえる発言。並の選手が発したらドン引き必至だが、大野は正真正銘無敵の王者。ゆえに記者たちも愛想笑いするしかなかったのだとか。
大野の“孤高の人”ぶりは今に始まったことではない。彼はリオ五輪後、1年間休養し、その間に同学年の橋本壮市(28)が世界選手権を制している。だが、復帰後の大会で、橋本について記者に問われた大野は、
「“全く興味がない。まだ比べられる位置にいるとしたら情けない”と、取り合いませんでした」
東京五輪では、彼の繰り出す異次元の技だけでなく、“発言”にもご注目あれ。