香取慎吾の日テレ「スッキリ」出演、古巣ジャニーズも願ったり? 仕掛け人は新社長
格好の火消し
公取委は8月27日、芸能界において独占禁止法上の問題となり得るケースを改めて提示した。そこでは、タレントが独立した場合に“出演先や移籍先に圧力をかけて芸能活動を妨害する”という、新しい地図を念頭に置いたようなケースも挙げられている。
「SMAP騒動が蒸し返されそうな状況でしたが、この件が報じられた翌28日に香取が『スッキリ』に出演。格好の火消しとなった。その一方で日テレは、24日~25日にかけて放映された『24時間テレビ』で、嵐をメインパーソナリティーに据えてジャニーズに花を持たせている」(同)
つまり、日テレは、「スッキリ」で視聴率を稼ぎつつ、新しい地図に助け船を出し、さらにジャニーズにも恩を売ったことになる。
この「三方一両得」の戦略を仕掛けたのが、
「6月に就任した日テレの小杉善信社長だと囁かれているんです」(同)
日テレ関係者が続ける。
「小杉社長は『マジカル頭脳パワー!!』などのバラエティ番組に加え、『家なき子』や『金田一少年の事件簿』といった大ヒットドラマを手掛けた、日テレを代表する“視聴率男”です。その後、編成局長などを経て社長に登りつめた。実は、7月末の定例会見でジャニーズによる圧力について尋ねられた小杉社長は、“一切聞いていません”と全否定しているんです」
今回の香取の起用は、新社長の発言を裏付けた格好。
しかも、「スッキリ」のMCである加藤浩次は、かつてフジの連ドラで香取と共演した仲だ。聞けば聞くほど周到さが際立つ。
そこで小杉社長を直撃すると、
「番組のことには口出ししていません。(香取の出演は)後で聞きました」
とはいえ、
「『スッキリ』のキャスティングを決めるプロデューサーは、小杉社長と同じ富山の県立高校出身で親しい間柄です。事前に知らなかったはずはないと思います」(前出・日テレ関係者)
損せず「得」を取るあたり、さすがの手腕である。
[2/2ページ]