滝川クリステル、祖父は武田薬品に勤務…知られざるファミリーヒストリーを初公開
メディアも混乱
02年に「ニュースJAPAN」のキャスターに抜擢された滝クリは、「斜め45度の美女」として注目を集め、フジテレビの「夜の顔」に登りつめた。最近では、「お・も・て・な・し」の名フレーズで東京五輪誘致の立役者となったことも記憶に新しい。
そうした抜群の知名度に加えて、今回の「令和婚」である。
お相手の進次郎氏が「未来の総理」の大本命なのだから、妻となった彼女はもちろん、「未来のファーストレディー」。となれば、彼女はいかなる家庭で育まれたのか、その来歴は、すでに公共の関心事と呼べるだろう。
そこで週刊新潮は、滝クリ自身の口から滝川家の「ファミリーヒストリー」を聞き出すべく取材を依頼した。しかし、残念ながら直接取材には応じてもらえなかった。
一方、謎多き滝川家を巡って、この間、メディアは混乱に巻き込まれていた。
あるスポーツ紙は、結婚発表翌日に当たる8月8日付の紙面で滝川家の〈系図〉を掲載。
そこには滝クリの母方の祖父として〈滝川勝三(神戸市議)〉との記述がある。さらに、曾祖母の欄には〈滝川イネ(婦人運動の草分け)〉という名前が書き込まれていた。
また、さる女性誌の記事にも〈滝クリの母、美緒子さんは元神戸市議会議員の父と、日本の婦人活動の草分け的存在といわれる女性を母に持つ〉とある。
祖母と曾祖母の違いはあれど主旨はほぼ同じ。
実は、こうした情報は誰にでも入手できた。というのも、フリー百科事典サイト「Wikipedia」の滝クリのページに次のような書き込みがあったからだ。
〈祖父は元神戸市議会議員の滝川勝三。曾祖母の滝川イネは日本の婦人運動の草分け的存在〉
先のスポーツ紙、そして女性誌の表現とほぼ一致する内容である。だが、確認作業を進めるうちに、意外な事実が明らかとなった。
まず明治時代からの神戸市会史を繙いても「滝川勝三」という神戸市議の名前は見当たらない。「滝川イネ」も同様で、「婦人運動の草分け」とされているのに著作の類は見つからず、新聞記事で紹介された形跡すらないのだ。
それどころか、本誌(「週刊新潮」)の取材では、滝クリの祖父母として全く別の名前が浮上したのである。
そこで、滝クリの事務所に真偽を質したところ、「元神戸市議の滝川勝三」や「婦人運動家の滝川イネ」が親族という点については、
「事実ではありません」
他方、本誌の取材で判明した祖父母の名前には、
「事実です」
との回答があった。
前述のメディアはネット上のフェイク情報に飛びついてしまったというわけだ。
とはいえ、このような混乱を招いた一因には、滝川家の「履歴書」にあまりにも空欄が多いという事実も挙げられるのではないか。
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