菅官房長官、元後見人「横浜のドン」に叱られる 「カジノは許さん!」
「カジノは許さん」と「菅官房長官」を叱る「横浜のドン」(1/2)
菅官房長官(70)は、今や誰もがひれ伏す存在だ。「令和おじさん」の柔和な笑顔の裏で、官僚を人事によって締め上げ、政府の統制を強めてきた。が、そんな権力者を公然と叱る男がいる。かつての後見役、人呼んで“横浜のドン”。彼は言う。「ハマにカジノは許さん」と。
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まるで「ゴッドファーザー」か「仁義なき戦い」のテーマが聞こえてきそうである。
「オレを殺してくれたら一番いいんだ。カジノグループには、ちゃんと邪魔な人を処理する、そういうグループがあるんでしょ。殺してくれれば推進派がぐっと不利になるからね」
週刊新潮の取材にそう笑うのは、藤木幸夫氏。横浜の港で港湾荷役業を営む「藤木企業」会長にして、「横浜港運協会」会長である。通称、“ハマのドン”は御年89歳。
「カジノは許せません。横浜の副市長、局長だって、本音は反対なんです。みんなよくわかってますよ。お母さんがパチンコ入り浸りで何もしていない。親父は朝から晩まで酒飲んで、学校から帰ってきた子どもを殴る。そういう子どもを集めた市の施設があるんだよ。依存症とはどういうものなのか。避けられるものなのか。わかっているはずだ。そもそも、入るのはアメリカのカジノ業者で横浜は食いものにされるだけ。横浜のことは横浜で決めさせてくれって。俺は絶対、反対だ」
8月22日、これまで「白紙」と言っていたカジノ誘致を表明した、横浜市の林文子市長。「最有力候補」の出馬に、すわ、カジノ開場はここで決まり、とのムードが高まったが、すかさず翌23日、記者会見を開き、その動きにビシッと釘を刺したのが藤木会長である。
「カジノは依存症を招く」
「命を張って抵抗する」
「港に居座る」
と明言し、「徹底抗戦」を表明したのだ。
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