戦場ジャーナリストが語る 紛争地域の知られざる「グルメ」とは
羊ひっくり返しメシ
人間は、どのような環境にいても「美味いものを食べたい」という欲から逃れることは難しい。裕福でなくても、いやむしろ過酷な状況下でこそ、そうした気持ちが強くなるという面すらある。貧乏時代のカップラーメンこそが美味かった、といった類の思い出を語る人が多いのもそのあらわれだろう。
世界各地の戦場や紛争地域の取材をしてきたジャーナリストの松本仁一氏は新刊『国家を食べる』の中で、数々の極限下での「グルメ」を紹介している。いずれも、日本と比べると決して安全とは言えない地域での料理だが、実に美味しそうに描かれているのだ。...