「文科省」「入管」「自治体」「学校」ブータン留学生を食い物にする「日本」の罪(上) 「人手不足」と外国人(36)
梅雨の雨が降り注いでいた7月16日――。時刻は正午を過ぎていたが、ブータン人留学生のダワ君(仮名・20代)は千葉県船橋市内のアパートで、布団に横たわったままだった。宅配便の仕分け現場で徹夜のアルバイトをこなした後、2時間ほど前に眠ったばかりなのだ。
「ダワ!」
名前を呼ばれ目を覚ますと、部屋の入り口にルームメイトのタンディン君(仮名)が立っていた。普段は明るい彼の表情が沈んでいる。
アパートはタンディン君らブータン人留学生3人とシェアしている。彼とは今朝、アルバイトから戻った後に言葉を交わした。...