世界三大テノール・ドミンゴにセクハラ告発! 海老蔵との共演は大丈夫か

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 ドミンゴ、お前もか……。思わずそう叫んでしまったファンも多いのでは。ハリウッドに端を発するセクハラ告発の#MeToo運動、この人にも告発の火の手が上った。世界三大テノール歌手の一人、日本でも人気のプラシド・ドミンゴ(78)だ。8月13日、米のAP通信が被害女性の歌手、ダンサー計9人の証言を報じた。

 記事は、権力を盾に性的関係を迫るドミンゴの行状を詳しく再現する――。

〈僕の部屋においで。コーチしてあげるから〉

 度重なる誘いを断り続ければキャリア喪失の危機となる、そう感じたメゾソプラノ歌手は2度の性的行為に応じざるを得なかった由。関係後、立ち去り際の彼は、

〈こんなことをして売春婦のような扱いだと感じてほしくないけど、君に駐車場代を払わせられないから〉

 とホテルの化粧台に10ドルを置いていったのだとか。1991年のことという。

 2000年代半ば、ドミンゴが総監督を務めるロサンゼルス歌劇場に出演した歌手も「練習のため」と、何度か自宅へ招かれた一人。

〈練習後、彼は立ち上り私のスカートの中に手を滑らせてきたんです。その瞬間、すぐに立ち去らねばと思いました。家に帰ったものの、明日から仕事に戻るのが怖くて堪らなくなりました〉

 その後、彼女がロサンゼルス歌劇場に呼ばれることは二度となかった。

 90年代、やはり繰り返し口説かれたダンサーは、2人で練習に向かう途中、荷物を取りに寄る口実でホテルの自室に招き入れられた。

〈彼はいきなり抱きつき、キスをしてきたんです〉

 が、強く抵抗を示し、何とか事なきをえたという。もっとも数年に亘り“冷や飯を食う”ことになったが。

「今回のAP通信の報道は、9人の他にも関係者30人以上に取材し、かなり前から準備していたのが窺えます。大物のセクハラを狙ったスクープといえるでしょう」

 そう語るのは、北米在住ライターの關陽子氏。

 世界を駆け巡った大スターの醜聞だが、興味深いのは米国と欧州で正反対ともいえる反応を示したことだ。批難殺到、相次いで公演中止を決定した米に対し、欧州では「推定無罪」と多くの劇場が予定通り上演。「女好きだがセクハラするような男じゃない」「その前に女性の方から寄ってくる」なんて声も。

 ちなみに日本でも、来年、東京五輪に合わせて開かれる「東京2020 NIPPONフェスティバル」の目玉、市川海老蔵とのコラボステージが予定されている。主催者に問い合わせてみると、

「事実関係を調査中です。動きがあれば発表します」

 さて世界注目の場で、日本の判断はどう下されるか。

週刊新潮 2019年8月29日号掲載

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