焼き芋、イチゴが大人気…ドン・キホーテが東南アジアで売りまくる「ジャパンブランド」

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イチゴや桃も人気

 そもそも東南アジアなどで売られている日本製品は、高額なことで知られている。輸送コストなどがかかるため、日本国内の価格より3~4倍もするという。そのためか、たとえばタイでは、日系の大手百貨店が売れ行き不振で今年1月に閉店している。ところがドンキが売る日本の商品は、日本と同じか高くても1・5倍以内の価格という。輸送費もかかるのに、何故、そんなに安くできるのか。

「自社貿易をしているからです。仲介業者を極力介さず、直接商品を手配し、価格を抑えています。日本の果物、特にイチゴはタイ、桃は香港でかなりの人気です。大量に購入される方もいます」(同)

『DON DON DONKI』の店舗形態は、日本国内とは異なる。

「たくさんの商品を並べる陳列方法や手書きのPOPなどの演出は日本と同様ですが、日本の食品をメインに取扱い、シンガポールやタイの店舗にはレストラン一体型の店舗もあります。向こうの方は、日本と違って自宅で調理する方が少ないようです。ですから、購入していただいた鮮魚や精肉などを、その場で調理して食べていただけるようにしています。もちろん持ち帰りも可能です」(同)

 調理場は店内の目立つ位置に配置し、併設するイートインコーナーで出来立ての料理を味わうことができるという。人気のある日本食を調理することも可能だ。

 今後もドンキは、東南アジアや太平洋の島、アメリカと環太平洋で「日本ブランド」を展開する予定という。その火付け役が“焼き芋”とは、これいかに。

週刊新潮WEB取材班

2019年9月2日掲載

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