教育熱心な父親が中学受験勉強中の息子を「教育虐待」して刺殺するまで

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あなたも加害者と紙一重という「教育虐待」――おおたとしまさ(1/2)

 子どものために、と親は本気で思っているが、過度な期待の下、わが子に行きすぎたしつけや指導をしてしまう。そんな教育虐待がいま各地で報告されている。他人事だと思うだろうか。だが、虐待で子どもをつぶしてしまうか、いなか、だれでも紙一重である。

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 2016年8月21日、愛知県名古屋市で当時小学6年生だった佐竹崚太(りょうた)君が、胸を包丁でひと突きされて亡くなった。犯行におよんだのは、崚太君の中学受験勉強を二人三脚で見てきた父親だった。...

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