小泉進次郎と滝川クリステルは一体どこでどうやって「でき婚」したのか
小泉進次郎(38)と滝川クリステル(41)が結婚――今月7日の水曜日、うだるような暑さの午後に飛び込んできたその知らせに、一瞬、猛暑を忘れたムキも少なくなかったはずである。
14時前、前触れもなく官邸に赴き、菅官房長官、次いで安倍総理に結婚を報告したご両人。その後で度肝を抜かれる官邸会見となったワケだが、
「実は10日ほど前から噂は出回っていたんです」
■好きな人と一緒に暮らすことは自分を輝かせること 京大名誉教授が語る「結婚の意味」
と悔しそうに言うのは、さるテレビ局の政治部記者。
「『40代』『妊娠』まで把握していた社もあり、“相手はカトパンだ!”という話も。中には本人に直接当てて否定されたところもあるなど、ちょっとした騒ぎになっていました」
実は、2人はお盆明けの発表で準備を進めていた。が、情報漏れに気が付き、どこかに抜かれる前に、と臨時国会が終わった直後、慌てて発表した――それが謎の時期の会見の真相である。
それにしても、よりによって権力の中枢で私的な結婚を発表する。誰もが唖然とする会見だったけれど、
「小泉家の伝統的なメディア戦略だと思いました」
と言うのは、進次郎氏の取材を続ける、ノンフィクションライターの常井(とこい)健一氏である。
「お父さんの純一郎さんの代から“マスコミを敵に回さず、うまく付き合う”というのが伝統。進次郎さんも官邸で会見をやることによって、まずは自分のカウンターパートである政治部記者に花を持たせた。そして、その後すぐに横須賀の実家に戻り、そこではワイドショーや芸能記者たちの取材にも応じた。結果、どこの社にもおいしい思いはさせず、横並びで恨みも買いませんでした」
そして結婚のニュースはマスコミをジャック。参院選後、山本太郎やら「N国」やらにすっかり話題を奪われていた自民党の絶好のPRという、党への貢献もしっかり果たしたのである。
「まずはじめに菅さんに報告した、というのも意味深ですよね」
とは、さる全国紙の政治部デスクである。
「小泉さんはいま党の厚生労働部会長ですから、直接の上司に当たるのは、政調会長。スジとしては岸田さんにまず伝えるべきで、岸田さんも冗談交じりですが“俺が上役なのに……”と言っていたとか。また、昨年の総裁選で一票を入れた石破元幹事長に至っては、未だに報告すらしていません。菅さんは同じ神奈川選出で折に触れ相談に乗ってもらってきたという関係もありますが、『ポスト安倍』レースの現在の構図を如実に表す結果になりました。ただ、自民党内には“意図が透けて見えるよね”との声も出ていましたが……」
ちなみに、進次郎氏は官邸での会見で、こんなことも明かしている。
〈官房長官のところに挨拶に行ったら、今総理もいるからとなって、総理にも報告した〉
「これでは、菅さんのついでに安倍総理のところへ行ったと言わんばかり。結果的に総理に恥をかかせたとも取れる」(同)
策士、策に溺れる、と言えなくもない舞台裏である。
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