オリンピックより大分お値打ち! パラリンピックチケット購入のすすめ

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 東京オリンピック観戦チケット。第1次抽選は全敗で、敗者復活の追加抽選は観たい競技がなかった。秋には第2次抽選があるというけれど、どうせそれも外れだろう――なんて嘆いている人は検討してみては如何か。8月22日から“東京パラリンピック”の観戦チケット抽選販売が始まった。

 オリンピックの開会式チケットは1万2千円~30万円だが、パラのそれは8千円~15万円とお値打ちだ。閉会式も同様に“オリ”よりだいぶ安い。

 各競技の観戦チケットも概ね安く、なかには900円で観られるものもある。

 とはいえ、パラ選手は露出が少ないから、“柔道の阿部兄妹を応援したい”“タイガー・ウッズを見たい”などというふうにはなかなかいかない。

「有名といえば、車いすテニスの第一人者、国枝慎吾(35)くらいでしょうか」

 と語るスポーツ紙五輪担当記者に注目のパラ選手を挙げてもらうと、

「視覚障害マラソンの道下美里(42)は、リオパラリンピックで銀メダルを獲得。一昨年は世界最高記録を樹立し、東京パラ出場も内定済みです」

 赤坂御用地で天皇陛下(当時は皇太子)が彼女の伴走を務められたことがニュースになったこともある。

 また、

「隻腕の美人スイマー、一ノ瀬メイ(22)はCMなどにひっぱりだこ。他にも、日本人で初めて夏冬パラで金メダルを獲得したパラスポーツ界のレジェンド、土田和歌子(44)と、招致活動に貢献して一躍時の人となった谷(旧姓佐藤)真海(まみ)(37)は、東京パラではトライアスロンに挑戦していて注目を集めています」

 せっかくだからパラにしかない競技を観戦するのも一興である。

「普通のバスケは接触プレー禁止ですが、車いすバスケはOK。車いすが激しくぶつかり合い、八村塁とはまた違った迫力が楽しめますよ。ボールをぶつけ合う“ボッチャ”という競技は、チェスのような読み合いが魅力。カーリングみたいにブームになるかも」

 オリンピック同様、一生に一度の機会。ご一考あれ。

週刊新潮 2019年8月29日号掲載

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