上野樹里主演「監察医 朝顔」で改めて分かった連ドラ“ヒットの法則”とは

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 月9「監察医 朝顔」(フジテレビ:主演・上野樹里)が、新章のスタートした第6話(8月19日放送)で、今作最高の視聴率14・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。これで月9低迷に終止符が打てる、とフジの幹部もホクホク顔だ。この理由をテレビマンは、「“ヒットの法則”を徹底的に駆使した結果」と分析する。

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“ヒットの法則”とはいかなるものか、他局のプロデューサーが解説する。

「まず“マンガ原作”であること。もちろん、これだけではダメです。7月クールのドラマを見渡してもマンガ原作ものは、『偽装不倫』(日テレ:主演・杏)、『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』(TBS:主演・石原さとみ)、『凪のお暇』(TBS:主演・黒木華)、『サ道』(テレ東:主演・原田泰造)、『べしゃり暮らし』(テレ朝:主演・間宮祥太朗)などがありますからね。これに加えて、『科捜研の女』(テレ朝:1999年〜)に代表される“医者ものと刑事もののMIX”。さらに田村正和と小泉今日子が演じた、妻を亡くした父と結婚間近の娘の関係を描いたホームドラマ『パパとなっちゃん』(TBS:91年)を彷彿させる“母を亡くした父と娘”という設定。これらを『朝顔』は全て満たしているわけですが、さらに子役という秘密兵器も使っています」

「朝顔」は第1話から、NHK朝ドラ「なつぞら」で広瀬すずの幼少期を演じて反響を呼んだ粟野咲莉ちゃんを起用し、母を突然亡くした10歳の娘役を熱演していた。

「『なつぞら』が放送中だというのに、その熱が冷めぬ中、引っ張ってきた訳です。さらに第6話からは、上野樹里の娘・つぐみ役に、加藤柚凪ちゃんを使っています。テアトルアカデミー所属の子役で、まだ4歳です。会見ではマイクのスポンジを口に入れちゃったりと、ど素人と言っていいような普通の子。ただこの子、なかなか可愛いし、芦田愛菜のようなベテラン子役でもないので、視聴者は自分の子のようにハラハラしながら見ているはずです。上野の父役・時任三郎さんも、本当の孫を可愛がっているように見えます」(同)

 かつての月9からは想像できないほど、弾ける訳でもなく、大人しく真面目に作られているのが「朝顔」の特徴だ。上野以外でいえば、彼女の夫役には風間俊介、職場には山口智子、板尾創路、中尾明慶など芸達者が揃っていて、それぞれ脇役に徹している。

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