26本塁打、広島・バティスタが「ドーピング」で登録抹消、問われる球団の“隠ぺい体質”

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球団もイメージダウン

 バティスタの処分はどうなるのか。「長期の出場停止など、故意あるいは悪質性が認定された場合、球団には大きな痛手となる可能性がある」と前出の関係者は指摘する。

「バティスタが万一、故意に薬物使用をしていた場合、同じドミニカアカデミー出身のアレハンドロ・メヒア内野手やヘロニモ・フランスア投手なども、疑念を持たれることになります。故意でなくとも、サプリメントなどによるものであれば、同じものを摂取している可能性も高い。長年、『不良債権』とまで言われていたアカデミーで、野手としてようやく戦力になり始めていたのがバティスタです。投手でもフランスアが台頭し、今季もフアン・サンタナが支配下登録されるなど、近年はようやく機能し始めたところで、バティスタが契約解除などということになれば、今後の運営にも影響を及ぼしかねません」

 最初の発覚後に何の対処もせず、いったんは静観した球団に対してのイメージダウンはすでに顕著になっている。その時点で、球団が現場に伝えていないとは考えづらく、その事実を知りながら、試合で起用し続けた緒方孝市監督への批判も免れない。そして何より、バティスタの驚異的なパワーがドーピングによるものとなれば、プロ野球ファンの夢を奪いかねない事態となる。

 今季は開幕前のチケット騒動から始まり、シーズン中は監督の暴力問題が発覚するなど、何かとお騒がせな広島。首位巨人に大差をつけられ、リーグ4連覇も微妙な状況で、失意のカープファンはせめてバティスタ・グッズが再びショップに並ぶ日が来ることを、今は願うしかない。

週刊新潮WEB取材班

2019年8月24日掲載

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